今回のお客さまは、黒猫のくーちゃん(♂)。
くーちゃんは、昨年2006年12月に天国へ行ってしまいました。
くーちゃんはあまりブラッシングが好きではなかったそうで、あまり毛は集まらなかったそうですが、今後はもうくーちゃんの毛を集めることも出来ない・・・ということで、くーちゃんが残してくれた毛であみぐるみを作ることになりました。

 

あまり毛が集まらなかった・・・と言っても、しっかりと50gもくーちゃんは毛を残してくれています。
50gもあれば十分あみぐるみは出来ます。
ブラッシングがキライでも、実は猫ちゃんはきれい好きで毎日自分で(舌で)毛のお手入れをしているんですよね。

こちらは送られてきた毛です。
今回は、お姉さまのぶんとふたつあみぐるみをお作りすることになりました。
(光の当たり具合で、右側の毛は黒に見えませんが、くーちゃんの抜け毛は真っ黒です)


まずひとつぶんのあみぐるみの毛糸が出来上がりました。
くーちゃんの毛は、柔らかい毛・硬い毛・細い毛・太い毛・短い毛・長い毛 などなどいろんなタイプの毛が混ざっていました。
そんなわけで、紡ぐのもちょっとだけ苦労しました。(^_^;
やはり全体的には短いせいでしょうか・・紡いでいるとスルリと糸が切れることも。

でも、毛糸になってしまえばもう大丈夫。
結構丈夫に紡ぎました。
ただ、量的なこともあり、ほんとうはもう少し細めに紡ぎたかったのですが、あまり細く紡ぐと切れやすいので、だいたい↓こんな感じになりました。
(こんな感じって言われても写真じゃよくわからないですよね)

 

 

くーぐるみ完成です。
最初首のリボンをつけずに撮影していたのですが、撮影後どちらがどちらの写真なのかわからなくなってしまうので、色違いのリボンをつけました。
黄色いリボンの子が先に紡いで先に編んだ子。
青いリボンの子は、後に紡いで後に編んだ子です。
目の色は、小さな頃は綺麗なブルーだったそうなのですが、大人になってからは、黄色地にグリーンということでしたので、大人になってからの色、黄色にしてみました。

そして、くーちゃんのトレードマークの胸の星マークのような白毛、おへその白毛、お股の白毛も大事なポイントとして刺繍してみました。
おへそとお股のところの白毛は写真じゃちょっと見にくいですね。

それから、くーちゃんは尻尾が長いとのことで、尻尾も長めにしてみました。
いつも尻尾を最後に編むのですが、今回毛糸が足りるかものすご〜く心配でした。
というわけで、尻尾はどうしても長くしたかったので、今回は最後ではなく、途中で編みました。

あとは、お髭もつけてあります。

 

 

実は今回いろいろと困難なことがありました。
上にも書いてありますように、毛が全体的に短めであったことと硬い毛が入っていたので、細く紡ぎたくても切れてしまうため、あまり細く紡ぐことができませんでした。
そのため、毛糸の長さが短くなるので、2つ作るのに毛糸が足りるのだろうか?・・・ とまず、毛糸の長さの心配がありました。

そして、毛糸が全体的に短いので、小さいあみぐるみを作るわけですが、小さいものを編みたいけれど毛糸が太く硬めであったため、なかなか思うような形になりにくかった、というのがありました。

ですので、パーツとパーツを繋ぎあわせるときになかなか針が入りにくく苦労しました。

しかし、なんとか毛糸も足りて完成させることが出来たのでひとまず安心です。(;_; ) よかったぁ〜

あみぐるみ自体は、毛糸が硬めであるため、しっかりガッチリしています。

 

2007.5.4