今回のお客さまは、G・レトリバーの遙くん。
遙くんは以前にもmy little dogへ遊びに来てくれたことがあります。
2005年の2月に樂くんとともにあみぐるみが誕生しました。
その当時にも癌であることを書きましたが、遙君はその後も抗ガン剤投与などの治療を続けてがんばっています。
そんな遙君も現在は10歳になりました。
大好きなお母さんと、仲良しの弟 樂くんと日々を過ごしているそうです。
なにかイベントがあるたびに、遙ママさんはpapikanoに遙君の近況と写真付きのカードを送ってくださるのでした。

昨年の4月になって、手に腫瘍が出来てしまったそうです。
幸いにも悪性ではないため、痛々しいながらも靴下で傷口を保護しながら生活しているそうです。
(治療の甲斐あって、現在では、傷もずいぶんよくなっているそうです。)

そんな遙くんのあみぐるみ・他 を今回は作成させて頂きます。

 

遙君の毛がたくさん届きました。
今回は遙君のためにママさんが悩みに悩んでいろんなものを作ることになりました。

遙君の毛は、抗ガン剤投与前と投与後でふたつに分けられていました。

 

そして、こちらは、↓遙君のヒゲになります。

投与前の毛は95g、投与後の毛は186gありました。

 


まず、寝ている姿用の毛糸ブローチ用の毛糸が出来上がりました。それぞれ、毛は投与前の毛と投与後の毛です。
投与前投与後、どれだけの違いがあるものか?考えながら紡ぎましたが、そんなに違いはありませんでした。
強いていうならば、投与後の毛のほうが、梳かしているときに、切れ毛のような短い毛がほんのわずかだけあるという感じでした。
でも、考えてみるとそうですよね、抗ガン剤投与後といっても遙君に生えていた毛はどれもこれも元気なころに生えた毛なのですから、毛は元気なころの遙君をたくさん記憶していますよね。

毛はわんこ同様とても素直です。
ですから、papikanoにわんこさんの情報を素直に教えてくれます。


そして、遙君の寝ている姿のあみぐるみが出来上がりました。
ママさんのご希望で、遙君が寝ている姿、そして足には靴下を履かせてあげて欲しいとのことでした。

こちらのあみぐるみには、ヒゲもつけていますが、同系色なのであまりわかりませんね。(左上頬のみつけています。)


そして、こちらは、投与前の毛で編んだ、遙ぐるみのブローチになります。
あまり大きすぎますと、下を向いてしまいますので、小さなサイズのあみぐるみになりました。

どちらも首輪をつけています。
そして、寝ている遙君には、体が痛くならないようにマットを敷いてあげました。


3つめのあみぐるみは、毛ぐるみ風の遙ぐるみになりました。

 

 

これでみんな勢揃いです。


今回あみぐるみを作るにあたって、ママからお手紙を頂きました。
その中に「遙の毛で靴下を作ってください」と書いてありました。
私はてっきり、遙君ご自身の靴下と思ったので、遙さんの足のサイズを教えて下さいと、ママにメールしたのでした。
ところが、ママが言う靴下は、寝ている姿のあみぐるみさんに靴下を履かせる・・・というものでした。
私はとんだ勘違いをしていました。
ところが・・・ママが、遙君の靴下もいいかもしれない・・・ということで、なんと今回は遙君の毛で靴下を編むことになりました。

もちろん、papikano自身、わんこの毛で靴下を編むのははじめてのことでした。
ふつうの毛糸で靴下を編んだことはあるのですが、市販の毛糸と犬毛では、編み具合も当然違ってきます。
なにより、人や犬の身につけるものとなると、耐久性や実用性での不安がありました。
それでなくても靴下は地面と足との摩擦でほころびやすいのに犬毛糸でだと数回履くだけで、すぐにほころびてしまうだろう・・・と思いました。
とは、いうものの、ママさんからの「遙の毛のみで」という強い希望もありましたので、なにも混ぜずに遙君の毛100%で遙君自身の靴下を編みました。

この靴下で、どうぞ 遙君の 手を覆ってあげてくださいね。
実物の靴下は、モヘアの毛糸のようで ついつい頬ずりしたくなるほど触り心地がいいのです。


そして、今回は、ママ用(人間用)の靴下も編みました。
遙君の毛100%で編み上げた靴下です。
と言いましても、犬の毛の毛糸は羊毛などに比べると切れやすくモサモサになりやすいと思います。
ですので、履いて歩くというよりも、『履くだけ靴下』ということでお作りさせて頂きました。

しかし、触り心地はなんとも気持良いですよ〜

 

『遙ママさんからPhotoレターが届きました』

 

 

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遙君が靴下を履いて写真を撮ってくれました。
他にも数枚写真(お葉書)を頂きました。
ママさんも靴下を履いた写真を送ってきてくださいました。

遙君にも、ママさんにもとっても気に入ってもらえたようです。


by papikano

2006.4.24